この日は、秩父鉄道に乗り4ヶ所の神社を巡り、最後は三峯神社の宿坊「興雲閣」に宿泊しました。

巡った神社は、宝登山神社→(長瀞渓谷)→聖神社→秩父神社→三峯神社の順。雨も降っていたし早朝だったこともあり、どこも人が殆どいない贅沢な神社巡りを堪能。

そして、最後は三峯神社で宿坊体験。この日いちばんの幸運は幻想的な霧に包まれた三峯神社。これには大感激。

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霧の三峯神社

数日前から天気予報を何回も確認。曇りから雨の予報に変わり、前日までかなり迷っていましたが、決行を決め、レインコートとリュックを背負った姿も鏡でチェックし準備万全。

当日の朝は曇り空。秩父電車に乗りしばらくすると雨が降ってきました。でもね、結果この雨がなぜか気持ち良く、行く先々でウキウキする感覚になれたのです。

宝登山神社→長瀞渓谷は寄り道→聖神社→秩父神社と、電車を乗り降りしながらの女ひとり旅。1時間に1、2本しかない古いレトロな秩父電車。

2年半前に初めて乗ったときは、熊谷から三峯口まで各駅停車で30駅。えーーー!二度見して驚いたわ。30駅を各駅で・・・尻込みしかない。

で、やっと着いた終点の三峯口からも、バスで曲がりくねった山道を1時間以上立ちっぱなし。それも往復。電車で行くには覚悟と決心がいるのわかるでしょ。

しかし、それがなんと、今回は特急ダイヤが出来ていました!パチパチパチ。

おかげで、宝登山神社までは少しショートカットが出来ました。そして、終点の三峯口に着いたときは雨はパラパラの小雨に。そこから見える山には霧が少し掛かっていました。

今回のバスは無事に座ることが出来、途中から霧で前が見えなくなったので「もしかして霧の三峯神社かも!」とひとり大興奮。

三峯神社で霧が出るのは幸運。なぜなら霧が出たときに眷属のオオカミが出るかららしいですよ。

到着すると、そこは幻想的で神秘的な霧に包まれた三峯神社。誰もいない御仮屋界隈は異空間に迷い込んだような体験でした。

興雲閣の宿坊体験あれこれ

お部屋は5階。チェックインの時間よりも前に入ることが出来ました。

正直なところ、お部屋は古く、畳がミシミシと凹むところもあり、Wi-Fiは繋がらない。12000円の料金からすると割高です。でもここは山の上の宿坊。しょうがないですよね。

温泉が再開されたと案内され、どうやら最近まで温泉が出なくてお湯を貯めていたそうです。これにはラッキー。

お部屋同様、こちらも古さはありますが、不快に感じることはありません。先に入浴されていた方と2人だけ。途中からはひとりになりゆっくり出来ました。

食事は大広間の端と端で向かい合わせ(電車の席のような配置)セットの鍋物の火が消えてしまい生のままで食べられずにいましたが、お腹いっぱいだったので「交換の申し出」は、お断りしました。

しかし、スマホは繋がらない、見たいテレビ番組もない。本を読む気も起らず退屈でした。

なんだかお腹が空いて来たなぁ~確か売店に500円のポテトチップスが売っていた!と、ツルツル滑るスリッパで1階の売店に行ったのですが、すでにクローズ。

道中、コンビニに1度も遭遇しなかったからお菓子の調達をしてなかった。

お腹が空き過ぎて辛い。やることもないので21時前だけど寝ることにした。けど、途中何度も目が覚め天井に向かい「オオカミさんいますか~」と話し掛けてみたりした。

宿泊者限定 朝のご祈祷

早朝4時過ぎ雨音に気付く。奥宮へは行けないと考えていましたが、6時近くになると空が明るくなり雨も小降りに。

清々しい朝の散歩。雨上がりの空気が澄んだ早朝の散歩は宿泊者の醍醐味で特権よね~

ふと気づくと、ご祈祷の時間が迫っていることに気付き小走り。誰もいない早朝散歩を楽しみにしていたのに、自分に腹立つわ~。コレ今回いちばんの後悔。

いったん部屋に戻ると、窓の外はキラキラな景色が広がり、龍雲(たぶん)が大きく泳いでいました。

奥宮へ初登山

ここでいちばん悩んだのは荷物。背負ったまま登るのは避けたいが、参道口近くにロッカーはない。

宿に預かって貰うと下山後、片道15分掛けまた取りに来なくてはならない。時間的ロスと距離が悩ましい。

それと、ご祈祷でいただいたお札。これを「床に置きたくない」預けた荷物が床に置かれることもある。やはり背負って登るか考えた結果、荷物は預けお札は持って登ることにしたのです。

結果から言うと、荷物は預けた際に置かれた棚の上にしっかりありました。それに危険な場所ではお札のこと忘れてたし、滑って尻もちも付いたので、お札が地面に付いていたかも知れない。

いざ、出発し参道口に来ると「熊出没注意」の案内に一気に恐怖心が湧く。早朝9時過ぎ周りには誰もいない。いざとなったらスマホで音を出せるようセットするが、どーしても案内板に尻込みする。

どうしよう・・・怖いなぁ。

すると、宿で一緒だった女性がこちらに歩いて来ました。

事情を話すと女性も快諾。この女性と出会わなければ熊の恐怖で断念してたと思う。ある意味”女神降臨”。

実際に登り始めると進行方向が分からないところがいくつかあり、3度目の奥宮登山の女性も1度は断念しているらしい。熊の恐怖を乗り越えられても私も断念してるかも。

よじ登る岩場や直ぐ横は崖のところもある。雨上がりで滑るし、ツルっと滑ったらと想像して体が硬直し震える。体力より恐怖が強い。

ここはまだいいけど、こんなとこ登る。

ただ唯一助かったことは軍手を持って来ていたこと。手を岩に付いたり、急斜面ではしっかり枝や手すりを握らないと登れないから。軍手があってかなり助かった。

最後の試練を超え、辿り着いた瞬間は感無量。

 

下山すると、早足で15分掛け荷物を受け取り、また早足で15分掛け戻り参道入口近くのバス停に並んだ。

すでにかなり並んでる。座れないかも。一気に晴れ渡りジリジリの炎天下のなか待つ。

ギリギリで男性の横に座れました。

実は・・・

それとですね、神社巡りの3日前から右肩に激痛が走っていたのです。

帰宅翌日の午前中に病院へ行くと、レントゲン検査で”石灰沈着性腱炎”と診断されました。

ただ、不思議と三峯神社に居た間、奥宮へ向かう険しい登山中も痛みはなかったんですよね。

筋肉痛も覚悟していたけど、片方の太もものみで、他はいっさい出なかった。

病院の後に出勤して、神社巡りと奥宮登山を話すと驚かれる。タフな50代半ばの私。自分でも驚いてる。

今回、奥宮登山を一緒にしてくれた「女神」は、神様が熊に怯える私にベストなタイミングで合わせてくれたのかもしれない。

1回目の三峯神社ではオオカミが写真に映り、今回は霧のプレゼント。充実した神社4ヶ所巡りが出来て、さー明日から頑張るぞと思っていたのですが・・・

それから、2週間後の6月12日。

派遣会社から今月末でお仕事終了の突然の宣告。

ガーン!3週間後で終了って雇用違反だよね。

ここから私の違う人生が始まるのです。残りの人生でこんな選択するとは。

これ、別途お伝えします。

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