
投資会社勤務の女詐欺師Hと不運にも出会い詐欺の罠に落ちてしまった私。
出会いから10ヶ月。突然、会社を退職し起業するとHから聞かされた。
それでも「自分が担当の顧客の面倒はみますので、何かあれば私が会社に連絡します」とのことなので、3ヶ月後の満期で解約する手続きをお願いした。
しかし、ここから本格的な詐欺劇場が始まるでした。
人脈を増やしたい、仲間や友達が欲しい、純粋な気持ちで参加した異業種交流会。この参加が平凡な日常から奈落へ突き落されるきっかけになってしまった!
簡単に説明するとこんな感じ。
- 裁判途中から被告は逃亡
- 勝訴はしたけど進展しない
- 被害から4年。諦めるしかないのかと絶望していた2020年
- 弁護士曰く「30年の弁護士経験で始めて!」と、驚く大展開が起きる
詐欺に遭うなんて「騙される方が悪い」って?
はいそうです。おっしゃる通り。無知で無学が招いた結果だからね。でもね、やっぱり辛い悔しいよー
■■■記事の内容■■■
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投資会社を辞め起業する
久しぶりにHとランチすることになった。当時住んでいた麻布十番の人気のフレンチ。
遅れて来たHと挨拶を交わし近況報告をしていると「お伝えしないといけないことがあります。私、来月一杯で会社を退職し起業することにしました」と。
話の内容は
1、すでに会社には行っていない状態で起業の準備をしている
2、担当のお客さんに順に伝えている最中
3、満期が直近の私に関しては代理で手続きを取ることも可能
社会保険労務士の父親の紹介で、船のコンテナを扱う事業で起業するとのこと。至る経緯やアジアへ出張した話、元彼が関わって仕事をすることなどしていた。
連絡と配当が滞り始める
契約解除の連絡を社長しても一切返信がない。2度メールしてやっと簡素な回答が届く。
そしてこの月、配当が止まった。
HにLINEをすると「知らなかったです!確認します」とのこと。この時点の私は何も疑わず「何かの手違い」とのんきだった。
メールの返信が途絶える
解約の手続きが一向に進まず、投資会社へ電話をすると担当は不在と告げられ折り返しの電話もない。社長宛てに怒りのメールを送るが返答はない。
いま思うと、この頃は着々と詐欺師達は次の段階に進む準備をしていた時期だ。
突然の社長交代の連絡
解約の手続きは進まず、悶々としていると投資会社の社名が入った郵便が届いた。
慌てて開封すると「社長交代」の定型文のような挨拶と配当が滞っていることの謝罪内容だった。
この状況でも私は詐欺に嵌っているとは思わず、Hに状況確認をするなどし「たんなる代表交代」だと軽く考えている。
典型的なアホ。平和ボケ。無能人間。
船舶事業の案内
社長交代の案内から1ヵ月後、今度はA4判の封筒が届いた。
中身は船舶事業に関わる事業計画書の簡易版。投資会社が今後「船舶事業」に展開することやその事業の投資についての内容だった。
配当が止まっている状態で、誰が投資するか!アホか!と、ここでは冷静でいられた。
ただ、Hの起業とリンクした事業内容。Hは偶然だと言い切ったが、これも裏で繋がっていたのかも知れない。
しかーしです。
この段階でも「詐欺に遭っている」とは思っていない。他の投資者とお互いが把握している情報交換が始まった。
投資者達も「詐欺」という言葉を口にはしない。状況を注視しながら「元金返して欲しいよね」とのやり取りしかなかった。
謎の胡散臭い男が登場
見知らぬ番号から着信。
「初めましてー」早口で声の大きな男からの電話。突然現れた自称”コンサル男”
今回の配当停止や代表交代などに関する総まとめを、代表と知り合いだから、無償で好意で行っていると胡散臭い男が突然が登場したのです。
このコンサル男。正体は元某サラ金の取り立て屋。早口で饒舌。典型的なタイプ。
しかし、当時の私はこの男さえ助っ人だと信じた:苦笑
そして、これ以降Hとの連絡に変化が起き、色々な詐欺劇場が始まるのです。